仕事終わりに最寄りのショッピングモールで会うことになった私とジニ君。
季節は3月。まだ雪も解け切っていない寒い時期でした。
本当にあのイケメンが現れるのか?待ち合わせ場所の地下駐車場で待っていたら…
高身長のイケメンが背後に立って左手で口を覆っていました。
「え、待って、らららさんめっちゃかわいい……」
本人確認の前にもう私って確定してんのかーいとツッコミを入れたくなりましたが、私も写真やビデオ通話で見たまんまのイケメンが立っていたのでついつい見とれてしまいました。
「ほんとにらららさん? ですよね? 実物??」
「それこっちのセリフ! ほんとにジニ君??」
「僕は本物ですよ! らららさん本物?」
「そうに決まってるじゃん!」
ジニ君は顔を真っ赤にさせて「本物が1番キレイでかわいいですね~」とふにゃふにゃになった笑顔で言うものだから、私も釣られて照れてしまい顔が見れませんでした…年下犬系男子の破壊力恐るべし…
とりあえず夜ご飯を食べながらお喋りしようと提案し、ふたりでレストランに向かいました。
レストランでは色んな話をしました。ジニ君が専門学生の時に彼女ではないけれど、セフレの女の子がいて、その子で童貞を卒業したこと。見た目で女子は寄って来るけれどタイプの人はいなかったこと。今までずっと彼女はいないこと。5~10歳ぐらい離れている年上の人の方が話しやすいこと。4月から某企業の営業で働くこと、そして高校生からずっとアルバイトを経験していること。
今までたくさんのアルバイトを経験しているので、20歳にしては大人びている、しっかりしているなという印象でした。
そして私のことも伝えました。といっても、バツイチで離婚したばかりだということぐらいでしたが…
私がご飯を頬張っている間、ジニ君はずっと私のことを見つめていました。
流石に困ったので「食べにくいからそんなに見ないでよ…」と伝えると「だって好きな人の食べてるところずっと見てたいじゃないですか」と言われました。
す、す、好きな人……????!?!?
とりあえず好きな人発言はスルーしてお会計。
ジニ君は4月から社会人なので今はそんなに収入ないはず(アルバイトをしていたみたいだけど、それでも収入少ないはず)
社会人の私が会計札を取ろうとした瞬間、ジニ君に奪われてしまいました。
「男が払うのが当たり前なんで!!」と身長差もあってなかなか会計札を渡してくれないジニ君。
気持ちは嬉しいけどさすがになぁ…と作戦を考えました。
「ジニ君、私と手つなご!」
「へっ!? 手!? つなぐ!?!?」
「はーい会計札回収しまーす」
ジニ君が会計札を持っていた左手からとっさに会計札を取り上げて、そのまま私の右手で手を繋ぎました。
手を繋いだままお会計、キャッシュレスで片手でお会計完了。そして手を繋いだままレストランを退店しました。ぎっちり手を握ったまま歩いましたが、ジニ君がずーっと無言だったので様子を見てみると
「らららさん、急に手繋ぐの反則。マジでやばい……」
「ええーーーーほんとに大丈夫!?」
顔を真っ赤にさせたジニ君はすぐ近くのベンチにふらふらと座って俯いてしまいました。パチパチと何回も瞬きしていて、あー睫毛長くて目がきれーいと呑気に思っていた私。
今まで彼女がいないことを怪しんでいましたが、この反応を見てセフレとはこういうことしてないんだな、彼女いないって本当なんだなと確信しました。
それと同時に反応が可愛すぎてもっとちょっかいを出したくなってしまいました…
ジニ君が私と出会った記念に何かほしい!と言うので一緒にアクセサリーを見に行くことに。店員さんに「カップルで付けるのならコレがおすすめですよ~」と声をかけられました。
どうも~と返事をしていると、またジニ君が顔を真っ赤にさせていました。
知らないふりをして、ジニ君とお揃いのピアスを購入。
といってもジニ君は左耳に1つしか開けていないので、ビアス左右セットを1つ買って、ふたりで分けっこしました。
「ジニ君、カップルに間違えられちゃったね!」
「ほんとにやばい、僕もう心臓持たないっす…」
「(余裕ないとこめっちゃ可愛い)」
犬系男子にときめきながら時にイジりつつジニ君の反応を見るのが楽しみになってしまいました。
その後は私の車で市内を少しドライブしました。
ホテルは恋人同士になってから
ドライブコースにはすぐ外れるとラブホ街に出る道があります。
仕事の話やお互いの過去の話をしながら、そのラブホ街に出る道に近づいてきた頃、ジニ君が運転している私の左手を掴んできました。
「僕、らららさんのこと好きだから、らららさんとだったらしたいなって思うんですけど… らららさんはどうですか…?」
うるうるした子犬のような目で見つめられたので気持ちがだいぶ揺らぎました…が!
ジニ君が私に明確な好意を寄せていることがわかったので今すべきではないと判断しました。
「そういうのはちゃんと付き合うようになったらね~」←散々ワンナイト繰り返してたから説得力0
「そうですかぁ……(´・_・`)」
しゅんとしているジニ君、犬の耳が下がっているように見えました。今しちゃったら勿体ない!もっとジニ君を可愛がってからにしよう!お預けさせたほうが興奮するでしょ!私が!
ということでラブホ街はスルーして待ち合わせ場所に戻る形で解散することになりました。
別れ際、ジニ君に抱きしめられて「僕らららさんのこと好きなので! 次も会ってほしいです!」と言われました。
その後も日常的にLINEをするように。
毎回好きだの会いたいですだの送って来るのを仕事が忙しく適当に流してたら、「らららさん次の休みの4月●日に海行きましょ!海!」と提案されました。
レストランで話してた今年海行きたい~とボヤいていたのを覚えてくれていたようでした(内陸在住なので海まで行くのめんどい)
関ららら30歳の4月、ジニ君のマニュアル車(レガシー)に乗せられ太平洋の海を見に行くことに…


