美那への好意が大きくなり、今まで抱いたことのない感情に戸惑い葛藤して涙を流す毎日を送っていました。そんな生活を断ち切るために、美那と遊びに行く日に自分の気持ちを打ち明けると決心。2歳下の大親友だけど、これで拒絶されたらそこまでの関係だったと諦めて縁を切るつもりで当日を迎えました。
当日はコスプレのロケ場所の下見で少し遠出をしました。とある施設に行き、受付で部屋の使用用途を伝えて場所を借りられるか聞いたり、撮影許可の交渉をしました。無事にその場所で少人数のコスプレ撮影の許可が下りてさっそくLINEで妹にも報告。けっこう良いロケーションなので自分たちだけで使うか、それとも仲の良いレイヤーさんに声をかけて数人で一緒に使うか悩みどころでした。

ここなら学園物が合いそう!
あの衣装準備するのもいいな~

あたしもらららとウメちゃんとその衣装で併せしたい!

いいねぇ~ウメにも伝えておくよ!

実家に帰す前に告白するけど、結果次第で併せの予定パーにならなきゃいいな…
ロケのアポ取りのあとは夜ごはんを食べて車で美那の実家に向かいました。この日も美那からまだ帰りたくないと言われ、私にとっても都合が良かったので以前に案内された空き地に向かうことに。車を停めると案の定美那から私に触れて来ました。美那のいい匂いが近くなって、それだけで胸が張り裂けそうなぐらい苦しくなりました。助手席に座っている美那の手が私の頬に触れて、咄嗟に私はその細い手首を掴みました。

どうして美那は私に触れてくるの?

らららに触ってると安心するからだよ

こんなに密着してきて…
私が美那のことどう想ってるのかわかっててやってるの?

どういうこと?

私も美那に触りたい。気持ち悪いって思うかもしれないけど、抱きしめたいし、キスしたいって思ってる。美那のことコスプレイヤー仲間とかただの友だちって思ってない。それ以上の感情持っちゃってるの。
あ~~~~~ついに言ってしまった!!!美那の手を放して、震える自分の手を咄嗟にポケットに入れて隠しました。打ち明けてしまった、もうこの関係は終わりだ…。シーンと静まり返る車内、この空気に耐えるのがしんどかったです。

抱きしめてもいいし、キスしてもいいよ
らららに触られたいってずっと思ってたから

遠回しな伝え方になっちゃったけど、美那のこと好きって言ってるんだよ…?

だってあたしもらららのこと大好きだもん!
あたし異性が苦手だから、付き合うなららららみたいな人がいいなって思ってたんだよ
美那が異性が苦手ということは以前から知っていました。学校に通っていても異性のことを気持ち悪いと言っていました。そしてかっこいい女性に魅力を感じる、そういう人に憧れるとも言っていました。美那が私にしてきたボディタッチは友情の延長線のようなものだと思っていたので、美那の返事には驚きました。

初めて付き合うのが私で本当にいいの?

らららがいい
他の人じゃダメだよ

ありがとう…ずっと美那とこうしたいって思ってたんだ
美那の返事を聞いたあと、私から美那を抱き寄せました。私より華奢で小さい肩幅、美那のいい匂いに包まれてドキドキが止まりませんでした。美那と私は背丈は同じぐらいですが、体つきが違います(美那の方が線細め、私がやや筋肉質な感じ)そして美那から顔を近づけてきたので、そのまま唇を重ねました。お互いのファーストキスでした。
当時20歳だった私は、たった20年しか生きていないけど、人生で1番幸せな日はこの日なんだろうなと思いました。嬉しくて涙が出て、美那もそんな私に釣られて笑いながら泣いてました。同性だからこそ打ち明けるのに勇気が要りました。美那からキスのおねだりをされて、そのあともイチャイチャして、実家の前まで送り届けました。玄関に入る直前まで両手を振ってくれていました。
美那と長く付き合えるように仕事を頑張ろう。そして趣味も美那とのお付き合いも全力で楽しもう。今まで他人に興味がなかった自分がはじめて誰かのために生きようと思ったのは、美那と付き合うようになってからでした。


