私の初めてをあげた人(6)別れ

クリスマスにはっきりと現実を突きつけられた私。
しかしその後もじゃがいも大貴との関係は続いていました。
けれどお互いの本心を知ってしまった以上、今まで通りの関係が続く訳もなく…
私はじゃがい大貴に距離を置かれはじめました。

さよならまでのカウントダウン

LINEで必要最低限のやり取りをして、駐車場で待ち合わせて週1のホテルに行く。

ジムで顔を合わせても話すことはほとんどなく、その日初めて話すのはジムの駐車場という日が増えてきました。
私も複雑な気持ちだったので、やりとりが少なくなったことには救われたようなそうでないような…
ホテルに行ったあとのセックスも淡泊なものになっていきました。
前戯ほぼなし、ローションで濡らしてから突っ込んでくる、じゃがいも大貴優勢で進められました。
私の顔を見ないようにバッグでフィニッシュを迎えることも多くなって、終わったあとはシャワーを浴びてさっさと帰る。
お互い気持ちよくなろう、という気持ちも全く感じられず、私のことをオナホのように、モノのように扱うようになりました。
心のないセックスが辛くて苦しくて、じゃがいも大貴とするのがしんどくなってきました。
私に気持ちがないのはとっくにわかっているけど、じゃがいも大貴に喜んでほしくて精いっぱい頑張った。
けれど少しずつ距離を置かれていることに気づいて、私はじゃがいも大貴との関係を絶とうと決意しました。
会うたびにこんなに虚しい気持ちになるなら、この人に使っている時間もお金も無駄だと…

別れはいつでもつらい

仕事に支障を出したくないので、早くじゃがいも大貴との関係を断ち切らねばと行動しました。このころは感情がぐちゃぐちゃになっていました。

週1のホテルに行く日と別に、ジムのあとに会う約束をしました。そこで全て終わらせると。
「大貴とするセックスが苦しい。私のこと好きじゃないって知ってるから余計に」
「それは適当なセックスをすれば俺のこと嫌いになってらららさんから離れるかと思ってわざとそうしてた」
「わざと…?」
「今好きな人といい感じなんだ。今度告白しようと思う。付き合えるかもしれない」
「だったら私たちの関係も終わらせたほうがいいよね」
「そうだね」
相手から別れを切り出されるのは辛いので、言われる前に自分から伝えました。
涙は出ませんでした。クリスマスの日に出し切ったからかもしれません。
「らららさんは優しいし、健気だし、見た目とのギャップもあるし、いい人だと思ったよ。変にプライベートの詮索もして来なかったし」
「そう…」
「俺さ、医療関係者っていうのもあって付き合う相手の家柄も気にするから。そう考えたら相手はらららさんじゃなくて、俺の好きな人なんだ」
「そっか」
「今までありがとう。ジムで俺から声かけることはないから」
「わかった。ごめん、最後にハグだけさせてほしい」
最後に駐車場の隅でハグをしました。
けれどなんとも思わなかった。もう心が空っぽだった。
体を重ねた当初は温かく感じたのに。
年明け1月、粉雪が降っている日のことでした。
涙は枯れたと思ったけれど、家に帰って寝るときに今までの楽しかった時の思い出が浮かんできてしまって、涙が出てきました。
思い出すのはまだセフレの関係になる前の、一緒にジムでトレーニングしてお喋りしていた時のことばかり。
ずっと勘違いしてた。でも体を求められたのが嬉しかった。
勘違いして好きになってしまった。早く気づけなかった。
私に経験があれば傷つくことはなかったのに…と悔やみました。
けれどこのじゃがいも大貴との関わりでセフレの関係には恋愛感情を決して持たないと肝に銘じることになりました。
これは今セフレの関係を長く続けているにな君に通じている掟です。
次回のその後の話でじゃがいも大貴との話は完結です!